ご挨拶

宮の森大倉山連合町内会 会長
松田 健一郎
宮の森大倉山地区は、豊かな自然と歴史を誇る地域であり、住民同士のつながりを大切にしながらまちづくりを進めています。近年、町内会や地域諸団体の人材不足が深刻化する中、より多くの世代が地域活動に関わる仕組みを模索し、持続可能な地域づくりを目指しています。
本地区には、大倉山ジャンプ競技場、円山動物園、円山公園といった自然豊かな名所が点在し、四季折々の魅力を楽しむことができます。
大倉山ジャンプ競技場は、国際的なスキージャンプ大会の開催地として知られ、スポーツの振興に貢献するとともに、展望台からは札幌市街を一望できる絶景スポットとしても親しまれています。円山動物園は、多種多様な動物を間近で観察できる施設として、子どもから大人まで幅広い世代に人気があり、環境教育の場としても重要な役割を果たしています。円山公園は、桜の名所としても知られ、春には多くの花見客で賑わうほか、登山や散策を楽しめる自然豊かな公園として地域住民に親しまれています。
宮の森大倉山地区では、これらの自然環境を生かしながら、地域の人々が協力し合い、安心して暮らせるまちづくりを進めています。その一環として、町内会や関係諸団体が連携し、『つながるまち・宮の森大倉山』というビジョンのもと、多様な世代が参加しやすい地域活動の推進に取り組んでいます。社会福祉協議会、青少年育成委員会、民生委員児童委員協議会、交通安全実践会、交通安全母の会、交通安全指導員会、子ども会、消防団など、多くの団体が協力し、地域の安全・福祉・子育て支援・防災・環境保全に関する活動を展開しています。
また、現役世代や子育て世代が地域活動に関わりやすいよう、柔軟な活動形態の導入や、デジタル技術を活用した情報発信の強化を図っています。オンライン会議の活用やSNS・地域アプリを通じた情報共有を進めることで、従来の地域活動に新たな可能性を見出しています。
これからも宮の森大倉山地区では、地域の魅力を最大限に生かしながら、住民同士のつながりを深め、持続可能なまちづくりを推進していきます。地域全体が一丸となり、多様な世代が無理なく関わることができる仕組みを整えながら、安全で魅力あふれるまちを目指していきます。
宮の森大倉山
まちづくりビジョン
昭和の終戦後に全国が復興に向けて各地域で自治活動を始め、高度成長期を経て安全安心の地域を確立してきました。
昭和・平成・令和と時代は流れて日本の生活環境は大きく変遷しました。
昭和の中期から自治会・町内会など地域住民の生活活動団体が組織されるようになり、札幌市では昭和の後半に連合町内会が組織されるようになりました。
その後、町内会組織の中で地域交流の活動が進められて行きましたが、プライバシーの尊重により町内会活動は一変して個人尊重の時代となり、町内会活動などの集団の活動は過渡期を迎えました。地域では住民が交流する場面が減少傾向にある中で、平成の終わりに新型コロナウィルスの猛威が、世界中の人々の生活環境を一変しました。
社会は、行動制限により世帯の孤立が急進して、私たちのコミュニケーション力は低下の一途をたどり、その結果、地域自治や防災力などは低下を招きました。
時代は令和となり新型コロナは終息向かい、私たちは平穏な日常を取り戻しつつありますが、一変した社会の日常は世代間意識の相違による価値観の違いが浮き彫りとなり、地域の自治活動や人々の活動に大きな変化を及ぼしました。
私たちは地域に住む者として、主体的に地域活動の再構築と次世代への継承を目指し、共に活動して行くことを共通のテーマとして繋がり地域活動の活性化を目指して行きたいと思います。
そのためには、世代や立場を超えて共にこの宮の森大倉山地区のひとびとの繋がりを主たる目的として、多くの人々や団体との協議を深めて活動する。
まちづくりビジョン(PDF)